映画『国宝』を検索すると、「つまらない」「面白くない」といった感想が気になる人もいるのではないでしょうか。
2025年6月6日に公開された映画『国宝』は、吉沢亮さん、横浜流星さんらが出演し、歌舞伎の世界を舞台に、主人公・喜久雄の長い人生を描いた作品です。
上映時間は2時間55分とかなり長く、歌舞伎という特殊な世界を扱っていることから、観る人によって印象が大きく分かれる作品でもあります。
では、なぜ「つまらない」と感じる人がいるのでしょうか。
この記事では、『国宝』がつまらないと言われる理由を整理したうえで、実際にはなぜ「面白い」と感じられる作品なのかを紹介していきます。
映画『国宝』が「つまらない」と感じられる理由

映画『国宝』は、一般的なエンタメ映画とは少し違います。
派手なアクションやテンポの速い展開を楽しむ作品ではなく、歌舞伎という伝統芸能の世界で生きる人間たちの人生をじっくり描いています。
そのため、作品に何を求めるかによっては「長い」「退屈」と感じる可能性があります。
上映時間が長く感じられる
まず気になるのが、約3時間という上映時間です。
公式情報でも本編上映時間は2時間55分とされています。
短時間でテンポよく物語が進んでいく映画を期待していると、『国宝』はかなりゆっくりした作品に感じるかもしれません。
特に、歌舞伎の稽古や舞台を丁寧に描く場面が多いため、「もっとストーリーを進めてほしい」と感じる人もいるでしょう。
歌舞伎に興味がないと入り込みにくい
『国宝』最大の特徴は、歌舞伎の世界が物語の中心になっていることです。
歌舞伎に詳しい人なら、舞台上での動きや演目、役者の立場などをより深く楽しめます。
しかし、歌舞伎をほとんど知らない人の場合、「なぜそこまで歌舞伎に人生を懸けるのか」が分かりにくく感じることがあります。
歌舞伎そのものに興味がない場合、舞台シーンが長く感じられてしまう可能性もあります。
主人公・喜久雄に感情移入しにくい
喜久雄は、歌舞伎の世界で成功するために、自分の人生を芸に捧げていきます。
普通なら「努力して夢をかなえる主人公」として応援したくなるところですが、喜久雄は芸を極めるためなら、人間関係や自身の幸せさえ犠牲にしていきます。
そのため、
「そこまでして歌舞伎を続ける理由が分からない」
「主人公に共感できない」
と感じる人がいても不思議ではありません。
しかし、ここは『国宝』という作品を理解するうえで重要なポイントでもあります。
映画『国宝』は実際にはつまらなくない!本当は面白い理由

ここまで「つまらない」と感じる可能性のある理由を紹介しました。
しかし、『国宝』は単純に「歌舞伎を知らないと楽しめない映画」ではありません。
むしろ、歌舞伎をほとんど知らない人でも、主人公たちの人生や才能、嫉妬、友情、葛藤を追いかけることで楽しめる作品です。
吉沢亮と横浜流星の演技が圧倒的
『国宝』の大きな魅力の一つが、吉沢亮さんと横浜流星さんの演技です。
主人公の喜久雄と、歌舞伎の名門に生まれた俊介。
2人は同じ歌舞伎の世界に身を置きながら、まったく異なる境遇で生きています。
喜久雄は血筋に恵まれていない一方、俊介は生まれながらに歌舞伎の家に生まれています。
つまり、
「才能はあるが血筋がない男」
と
「血筋はあるが才能や人生に葛藤を抱える男」
という対照的な存在なのです。
この2人の関係性が、『国宝』という映画を面白くしています。
「血筋」と「才能」の対立が面白い
歌舞伎の世界では、単純に努力すれば成功できるわけではありません。
家柄や名跡など、本人の努力だけではどうにもならないものがあります。
そんな世界に、喜久雄という外から入ってきた才能の持ち主が現れます。
俊介からすれば、喜久雄は自分が持っていないものを持っている存在。
一方、喜久雄からすれば、俊介は自分がどれだけ努力しても手に入れられないものを持っています。
お互いに相手を羨ましく思いながら、同時に認め合っている。
この複雑な関係性が非常に興味深いのです。
歌舞伎の舞台シーンが大きな見どころ
『国宝』を語るうえで外せないのが、歌舞伎の舞台シーンです。
普段、歌舞伎を見る機会がない人でも、映画館の大きなスクリーンで見る舞台は迫力があります。
表情、視線、姿勢、手の動きなど、普通の芝居とは異なる身体表現を見ることができます。
映画『国宝』は、物語だけを見るのではなく、「俳優が歌舞伎役者として舞台に立つ姿」を楽しむ作品でもあります。
芸を極めることの「狂気」が描かれている
『国宝』は、単純なサクセスストーリーではありません。
喜久雄は歌舞伎で成功するほど、普通の人生から離れていきます。
家族、恋愛、人間関係など、人生にはさまざまな幸せがあります。
しかし喜久雄にとって、最終的に最も大切なのは「芸」なのです。
その姿は美しくもあり、同時に恐ろしくもあります。
「ここまで一つのものに人生を懸けられるのか」
という驚きこそ、『国宝』の面白さの一つでしょう。
50年近い人生を描くからこその重み
『国宝』は、若い時代だけを描いた青春映画ではありません。
喜久雄たちが長い年月を生き、歌舞伎の世界で浮き沈みを経験していく物語です。
だからこそ、若いころには分からなかった選択の意味が、時間が経つことで変わって見えてきます。
「成功することが幸せなのか」
「才能があれば人生は満たされるのか」
「夢を追い続けることに意味はあるのか」
そんなことを考えさせられる作品でもあります。
『国宝』はどんな人におすすめ?

ここまで紹介したように、『国宝』は誰が見ても同じ感想になるタイプの映画ではありません。
特におすすめなのは、次のような人です。
人間ドラマが好きな人
友情、嫉妬、才能、家柄、恋愛、家族など、さまざまな人間関係が描かれます。
単純な善悪では割り切れない人物たちの感情を楽しみたい人には、かなり見応えがあります。
俳優の演技をじっくり見たい人
吉沢亮さんと横浜流星さんが、歌舞伎役者として舞台に立つ姿も大きな見どころです。
「俳優がどのように役を作り上げたのか」という視点で見ると、さらに楽しめるでしょう。
芸術や伝統文化に興味がある人
歌舞伎に詳しくなくても、伝統芸能の世界がどのような場所なのかを知るきっかけになります。
華やかな舞台の裏側にある厳しさや、芸を受け継いでいくことの重さを感じられる作品です。
映画『国宝』はつまらない?まとめ

映画『国宝』が「つまらない」と感じられる理由としては、約3時間という長い上映時間、歌舞伎を中心とした物語、主人公に感情移入しにくいことなどが挙げられます。
一方で、実際には吉沢亮さんと横浜流星さんの演技、歌舞伎の迫力、血筋と才能の対立、そして芸に人生を捧げる人間の姿が大きな魅力になっています。
つまり、『国宝』は「誰でも気軽に楽しめるテンポの速い映画」というより、一人の人間が芸に人生を捧げていく姿をじっくり味わう映画と言えるでしょう。
最初は「歌舞伎の映画だから難しそう」と思っていても、実際に見始めると、喜久雄と俊介の関係や、2人の人生がどこへ向かっていくのかが気になって、最後まで引き込まれる可能性があります。
「つまらない」という感想だけを見て視聴を迷っているなら、ぜひ一度、自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
映画『国宝』はPrime Videoで見られます
映画『国宝』は現在、Prime Videoに作品ページが用意されています。作品ページでは吉沢亮さん、横浜流星さん、高畑充希さんらの出演情報とともに、2時間54分の作品として掲載されています。
Prime Videoでは、作品によって見放題対象、レンタル、購入など視聴方法が異なりますので、料金や視聴条件は実際の作品ページで確認してから利用するのがおすすめです。
歌舞伎の世界を舞台に、喜久雄と俊介がどのような人生を歩んでいくのか。
「国宝はつまらないのか、それとも本当に面白いのか」を自分自身で確かめたい方は、Prime Videoでチェックしてみてください。

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