映画『ラストマイル』について調べていると、「つまらない」「面白くない」「期待したほどではなかった」といった感想を目にすることがあります。
一方で、『ラストマイル』は2024年8月23日に公開され、興行収入59.6億円、観客動員417万人を突破した大ヒット映画です。
さらに『アンナチュラル』『MIU404』と同じ世界線で物語が展開する「シェアード・ユニバース」作品としても大きな話題になりました。
監督は塚原あゆ子さん、脚本は野木亜紀子さん。
満島ひかりさんと岡田将生さんが主演を務め、石原さとみさん、綾野剛さん、星野源さんなど、『アンナチュラル』『MIU404』のキャストも登場します。
それだけに「絶対に面白い作品」と期待して観た人ほど、少し違和感を覚えた可能性もあります。
では、なぜ『ラストマイル』は「つまらない」と言われるのでしょうか。
そして、本当に『ラストマイル』はつまらないのでしょうか。
この記事では、その理由を整理しながら、実際には面白いと感じられるポイントについて詳しく紹介します。
映画『ラストマイル』が「つまらない」と言われる理由
『ラストマイル』が「つまらない」と言われる背景には、いくつかのポイントがあります。
まずは、Xに投稿されている作品関連のポストを見てみましょう。
『ラストマイル』は、単純な爆弾事件を描いたサスペンス映画ではありません。
物流業界、企業、労働、消費者など、さまざまな要素を盛り込んだ社会派エンターテインメントです。
そのため、観る人が期待していたものと実際の作品に違いがあると、「つまらない」と感じてしまうことがあります。
社会派ドラマとサスペンスのバランスが中途半端に感じる
『ラストマイル』の大きな特徴は、社会派ドラマとサスペンスを組み合わせていることです。
物語の発端となるのは、ブラックフライデー前夜に発生した、配送された段ボール箱の爆発事件。
「誰が爆弾を仕掛けたのか?」
「残りの爆弾はどこにあるのか?」
という謎を追っていくため、最初は本格的なサスペンス映画を想像する人も多いでしょう。
ところが物語が進むにつれて、物流業界の仕組みや企業の利益、人間関係などにも焦点が当たります。
そのため、犯人探しを中心としたスピード感のあるサスペンスを期待していた人からすると、「思っていた映画と違う」と感じる可能性があります。
爆弾事件なのに派手さが少ない
「爆弾事件」がテーマになっていることから、派手なアクションや大規模な爆発シーンを期待する人もいるでしょう。
しかし、『ラストマイル』が描く恐怖は、派手なアクションだけではありません。
普段何気なく利用しているネット通販の荷物に爆弾が仕込まれているかもしれない。
しかも、それを止めようと思っても、巨大な物流システムは簡単には止められない。
この「日常の中にある恐怖」が本作の重要な部分です。
そのため、アクション映画のような分かりやすい迫力を求める人には、少し物足りなく感じられるかもしれません。
豪華キャストが多すぎると感じる
『ラストマイル』には非常に多くの俳優が出演しています。
満島ひかりさん、岡田将生さん、ディーン・フジオカさん、阿部サダヲさんなどの実力派に加え、『アンナチュラル』から石原さとみさんや井浦新さん、『MIU404』から綾野剛さん、星野源さんらも登場します。
ファンにとっては嬉しいポイントですが、反対に「登場人物が多すぎる」と感じる人もいるでしょう。
特に『アンナチュラル』や『MIU404』を観ていない人にとっては、キャラクターの登場が作品の本筋から少し外れているように感じられる可能性があります。
つまり、豪華キャストが「魅力」にも「ノイズ」にもなり得るのです。
主人公に感情移入しにくいと感じる
満島ひかりさん演じる舟渡エレナと、岡田将生さん演じる梨本孔が物語の中心となります。
ただし、2人とも「分かりやすいヒーロー」ではありません。
巨大物流倉庫という特殊な環境の中で、会社の利益、人命、現場の事情など、さまざまな問題に対応していきます。
そのため、「主人公に感情移入して一緒に事件を解決していく」という王道サスペンスを期待すると、少し距離を感じる人もいるでしょう。
128分の上映時間が長く感じる
『ラストマイル』の上映時間は128分です。
物流システムだけでなく、企業側、配送側、警察、現場で働く人々など、多くの人物や立場が描かれます。
それだけ情報量も多くなるため、「もう少しコンパクトにできたのでは?」と感じる人がいるのも理解できます。
特に、テンポの速いサスペンス映画を期待していた場合、社会問題を描く場面が長く感じられる可能性があります。
では『ラストマイル』は本当につまらないのか?
ここまで「つまらない」と言われる理由を紹介しました。
しかし、ここで重要なのは、これらのポイントが必ずしも作品そのものの欠点とは限らないということです。
むしろ、『ラストマイル』が高く評価されている理由を見ていくと、「つまらない」という印象が大きく変わる可能性があります。
Filmarksでは現在も平均評価4.0を獲得しており、2026年9月時点でも4.0評価のレビューが投稿されています。
つまり、「つまらない」という評価だけを見て作品を判断するのは少し早いのです。
『ラストマイル』は実際には面白い!その理由とは
『ラストマイル』の面白さは、単純に「爆弾事件の犯人を探す」というところだけにありません。
この映画が描いているのは、私たちが普段当たり前のように利用している「便利な社会」の裏側です。
物流という身近なテーマが面白い
『ラストマイル』を観ていると、「荷物が届く」という当たり前の行為について考えさせられます。
ネット通販で商品を注文する。
翌日、あるいは指定した日時に荷物が届く。
私たちはそれを当たり前だと思っています。
しかし、その裏には倉庫で商品を管理する人、荷物を仕分けする人、配送会社、ドライバーなど、多くの人が存在します。
本作は、その巨大な物流システムを舞台にしています。
「便利さの裏側では誰が働いているのか?」
「システムを止めることができない理由は何なのか?」
こうした視点で観ると、単なるサスペンスとは違った面白さが見えてきます。
「止められない社会」が作品の大きなテーマ
本作で特に興味深いのが、「止めたくても止められない」という構造です。
爆弾事件が発生した以上、安全を考えれば物流を止めるという選択肢も考えられます。
しかし、大規模な物流システムを止めれば、商品の配送だけではなく、企業、配送会社、消費者など、多方面に影響が及びます。
つまり、「人の安全」と「社会を止めないこと」の間で葛藤することになります。
この構造が、単なる犯人探し以上の緊張感を生み出しています。
社会問題をサスペンスに落とし込んでいる
『ラストマイル』が面白いのは、難しい社会問題を単純なドキュメンタリーとして描いていないところです。
爆弾事件という分かりやすい事件を軸にすることで、物流業界や企業の構造、人々の働き方について自然に考えられるようになっています。
「犯人は誰なのか?」
という疑問を追いかけているうちに、
「なぜ、この事件は起きたのか?」
という、さらに大きな疑問へと物語が広がっていきます。
この構成こそ、『ラストマイル』の大きな魅力です。
満島ひかりと岡田将生の演技が物語を支える
舟渡エレナを演じる満島ひかりさんと、梨本孔を演じる岡田将生さんの組み合わせも、本作の魅力です。
派手なヒーローとヒロインという関係ではありません。
仕事をする人間として事件に向き合い、それぞれの立場で判断していく姿が描かれます。
だからこそ、物流現場の緊張感や、企業の中で働く人間の葛藤がリアルに伝わってきます。
『アンナチュラル』『MIU404』とのつながりも楽しい
『ラストマイル』を語るうえで外せないのが、『アンナチュラル』『MIU404』とのつながりです。
本作は単独映画でありながら、2作品と同じ世界線で展開されるシェアード・ユニバース作品です。
そのため、両作品を観ている人なら「あのキャラクターが出てきた!」という楽しみ方ができます。
一方で、ドラマを観ていない人でも映画のメインストーリーそのものは楽しめる構成になっています。
つまり、ドラマファンにはプラスアルファの楽しみがあり、映画単体で観る人にもサスペンスとしての物語が用意されている作品なのです。
『ラストマイル』は「何を期待するか」で評価が変わる
ここまで見てくると、「つまらない」という感想が出る理由も、「面白い」という感想が出る理由も分かってきます。
『ラストマイル』は、派手な爆発やアクションだけを楽しむ映画ではありません。
むしろ、現代社会の仕組みや、そこで働く人々の葛藤をサスペンスの中に組み込んだ作品です。
王道サスペンスを期待すると物足りないかもしれない
「爆弾事件だから、最初から最後までハラハラドキドキする映画だろう」と思って観ると、期待と違う可能性があります。
事件を追うだけではなく、物流や企業の問題にも物語が広がっていくからです。
そのため、純粋なアクション・サスペンスを期待する人ほど「つまらない」と感じやすいのかもしれません。
社会派サスペンスとして観ると面白さが増す
反対に、「現代社会の問題をテーマにしたサスペンス」と考えて観ると、印象は大きく変わります。
私たちが毎日のように利用するネット通販。
その便利さを支えている物流システム。
そして、そのシステムを動かしている数多くの人々。
『ラストマイル』は、普段なら意識することのない部分にスポットライトを当てています。
だからこそ、映画を観終わった後に「自分が注文した荷物も、こうやって運ばれているんだな」と考えてしまうのです。
結論:『ラストマイル』はつまらない?実際には面白い映画!
結論として、『ラストマイル』は「つまらない映画」と決めつけるにはもったいない作品です。
確かに、社会派ドラマとサスペンスのバランスや、登場人物の多さ、派手さを抑えた演出などが、人によっては合わないかもしれません。
しかし、それ以上に、本作には「現代社会の仕組みをサスペンスとして描く」という大きな魅力があります。
実際に興行収入59.6億円、観客動員417万人を突破する大ヒットを記録し、映画賞でも評価されています。
また、2026年9月現在もFilmarksでは平均4.0という評価を獲得しています。
もちろん、映画の評価は人によって違います。
「面白い」と感じる人もいれば、「期待していたほどではなかった」と感じる人もいるでしょう。
だからこそ、「つまらない」という口コミだけを見て観ないと決めてしまうのではなく、自分自身で観て確かめてみることをおすすめします。
特に『アンナチュラル』や『MIU404』が好きな人なら、世界観のつながりも含めて楽しめる作品です。
『ラストマイル』はU-NEXTで見られる!
「『ラストマイル』が気になってきたけれど、どこで観られるの?」
という人におすすめなのがU-NEXTです。
2026年9月現在、U-NEXTでは映画『ラストマイル』が配信されています。U-NEXTの公式ページでも、『アンナチュラル』『MIU404』とつながるシェアード・ユニバース作品として紹介されています。
さらにU-NEXTでは『アンナチュラル』や『MIU404』もラインアップされているため、まだ観ていない人は関連作品をまとめて楽しむこともできます。
「つまらない」という口コミが気になっている人も、実際に自分で観てみれば印象が変わるかもしれません。
物流という身近なテーマを舞台にしたサスペンスとして観るのか、『アンナチュラル』『MIU404』から続く世界観を楽しむのか。
いろいろな角度から楽しめるのが『ラストマイル』です。
映画『ラストマイル』はU-NEXTで視聴できます。
「本当に面白いのか、自分の目で確かめてみたい」という人は、この機会に『ラストマイル』を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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